日清製粉 製粉ミュージアム
にっしんせいふん せいふんみゅーじあむ
製粉ミュージアムは日清製粉が平成24年(2012)に完成。日清製粉は明治33年(1900)に館林市に館林製粉として創業して、明治41年に日清製粉に社名変更して本社を東京に移す。ミュージアムには明治創業時代の洋風建築物や、造園家・斉藤勝雄によって作庭された「三光の庭」などがある。
館林駅に隣接した場所にある製粉ミュージアムには芝庭の美しい日本庭園がある。エントランスからの眺望は駅前とは思えない素敵な光景となっている。
ミュージアム室内は撮影できないが屋外は自由に撮影できる。まずは洋館2階から池泉庭園「三光の庭」を眺めてみる。三光の庭は造園家・斉藤勝雄によって作庭され、同氏の作品はカルピスホール(館林市文化会館)でもみられる。
望遠レンズで撮影すると円形の島が特徴的だ。これは明治3年にフランスで造られた瑪瑙製(めのう)の石臼で、北海道のトラピスト修道院で製粉のために使用していたものを譲り受けている。この石臼は太陽と月をイメージしているとのこと。
近くで眺めてみると確かに石臼である。日本庭園では石臼を再利用するケースは希に見受けられ、沢飛石や飛石に利用することが多い。
造園家・斉藤勝雄によって作庭された庭園であるが、同氏の庭園では栗石をコンクリートで固めて汀にすることが特徴のようだ。
洋館南側にもちょっとした庭園を設けている。
芝庭の美しい日本庭園には緩やかなカーブを描く苑路を設けている。
洋館2階から大正ガラス越しに三光の庭を見下ろす。眺める角度によって大正ガラスにより歪みのある日本庭園となるのが面白い。
エントランス前の白砂敷きの枯山水にも、石組の代わりに石臼を配している。
○ | 池泉庭園や枯山水に石臼を織り交ぜているのが、製粉ミュージアムらしさを感じさせ良い。 |
× | 特に見当たらない。 |