世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

龍雲寺

りゅううんじ
美しさ ★★
静寂さ ★★
静岡県浜松市西区
  • 龍雲寺 山門

    近代的な枯山水とダイナミックな滝石組

    池泉庭園 枯山水
    庭園面積 250坪 (小規模)
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

龍雲寺の由来

龍雲寺は鎌倉時代(1330年代)に創建した臨済宗妙心寺派の寺院である。平成25年(2013)に建仁寺の「潮音庭」などを手掛けた北山安夫(きたやま やすお)氏によって作庭された枯山水と池泉観賞式庭園がある。






  • 無量寿庭

    本堂前の「無量寿庭(むりょうじゅ)」と名付けられた枯山水。京都の名園「建仁寺」などを作庭した北山安夫氏によって造られた。ちなみに無量寿庭とは、「無量」とは直訳すると「計ることができない」であり「限りない」という意味になり、寿とは「寿命」という言葉より「命」となり、「限りない命」を表した庭園となる。

  • 三尊石

    一番大きな石は「阿弥陀如来」であり、左右の立石と合わせて三尊石となる。さらに周りの石で、阿弥陀如来の弟子達の中で主要な10人の弟子の「十大弟子」を表し、全部で11個の石で構成されている。

  • 極楽浄土

    三尊石を配した野筋は極楽浄土を表し、手前は白砂、奥は砂利で関係者用の通路を兼ねているが、連続性を持たせることで美しさを保っている。まさに「用と景」である。野筋:低い築山

  • 亀島

    極楽浄土の前には亀島を造っており、大海を泳ぐ亀が極楽浄土へ向かっている様子である。

  • こちらは大海に龍が泳いでいる様子に見立てている。

  • 本堂から眺めると、赤線が龍の背中であるように感じた。右下が龍の頭と推測。このような意匠は京都・東福寺の龍吟庵圓光寺(円光寺)で見られる。

  • ゴツゴツした龍の背中のようにも見える

    一方、庭園入口付近から撮影すると、先ほどのような連続性は感じとれず、ゴツゴツした龍の背中のようにも見える。見る角度によって、感じとれるものが異なるのも庭園がもつ魅力のひとつだ。

  • 清浄庭

    本堂に入り参拝後、池泉回遊式庭園「清浄庭」を観賞。

  • 無位の滝

    「無位の滝」と名付けられた滝石組は高低差15mと、4階建てビルぐらいの高さがある豪快な石組である。おそらく、ここを切り開いた山石が「無量寿庭」の枯山水でも使われているのだろう。

  • 上段は2つの滝で構成されている。

    斜めから眺めると何段にも落とされ、上段は2つの滝で構成されている。園内を散策している記事もあったので、もしかしたら滝上部へ向かうこともできたのであろうか。

  • 石を一列に並べる意匠

    細長い空間に石を一列に並べる意匠。

  • 光の納骨堂

    本寺院は観光寺院ではないが、写真撮影OKでSNS投稿も呼びかけている。そのため「光の納骨堂」も撮影できる。

  • 光の納骨堂

    般若心経と同じ字数の266区画からなる光の納骨堂は、33年間こちらに納骨され、その後は永代供養塔に埋葬される。こんなお洒落で明るい納骨堂は良いですね。

  • 山頂展望台

    最後に徒歩3分のところにある山頂展望台からは、佐鳴湖を眺められる。


総評
近代的な枯山水と、豪快な滝石組の池泉庭園を観賞できる。光の納骨堂や山頂展望台など、楽しめる要素が多い。
×特に見当たらない。


アクセス
静岡県浜松市西区入野町4702-14
JR「高塚」駅 徒歩22分、JR「浜松」駅 タクシー15分

駐車場
有り(無料)

開園時間
午前9時~午後4時30分

入園料
志納

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2021-02-11 (木) 更新日 2021-03-20



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は平成(2013年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
はい。充分に楽しめます。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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