西見寺
さいけんじ
西見寺は室町時代に創建した曹洞宗寺院であり、平成元年(1989)に圓通山花学院の跡地へ移転。本堂前の枯山水は平成後期に作庭され、参道両脇の枯山水は平成17年に建功寺の住職にして庭園デザイナーの枡野俊明氏によって作庭された。
西見寺参道に造られた枯山水「梅華庭」。横浜の建巧寺(けんこうじ)の住職であり庭園デザイナーである枡野俊明氏によるもので、同氏の作品は多く、気軽に見学できる庭園としては「CIAL鶴見 屋上庭園」が挙げられる。また2022年にはNHKプレミアムでも庭園デザイナーとして出演していた。
こちらも同氏の作品と思ったが、ご住職に伺うと地元の造園業者によるもので、平成後期に作庭されたものだ。
野筋に沿って薄い板石を立てているが、これは遠州灘の大波を表現しているとのこと。
2月に訪問したこともあり、苔島が青々していないのは残念だが、5つの石をバランス良く配置しており、龍安寺 石庭を思い出すような意匠だ。
奥に進むと池泉庭園があり、中島には「やすらぎ地蔵」を祀っている。
中島の裏手には、山石を使った枯滝石組がみつかる。
先ほどの池泉庭園へ向かう参道には三尊石組を配置している。
一直線の参道沿いに左右に枯山水が続き、さらに奥に進むと枯滝石組が見られる西見寺は、気軽に立ち寄れる庭園寺院だ。
○ | 遠州灘の大波に見立てた枯山水が美しい。 |
× | 特に見当たらない。 |