世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

文化のみち橦木館(旧井元爲三郎邸)

ぶんかのみちしゅもくかん(きゅういもとためさぶろうてい)
美しさ ★★
静寂さ ★★
愛知県名古屋市東区
  • 洋館

    庭屋一如の屋敷でみる茶室と露地

    池泉庭園 露地(茶庭)
    庭園面積 100坪 (小規模)
    室内からも庭園を眺められる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

文化のみち橦木館(旧井元爲三郎邸)の由来

名古屋の輸出陶磁器商での第一人者である井元 爲三郎(いもと ためさぶろう)が大正時代(1926)に建てた邸宅。平成8年(1996)より市民団体が借り上げ「撞木館」と名付けられ文化施設として活用。その後、名古屋市によって取得され、平成21年(2009)より一般公開される。






  • 庭園

    名古屋の高級住宅地でもある橦木町(しゅもくちょう)に残された名家の屋敷。2階から庭園と、三層構造になった屋根を眺める。沓脱石は三重県の菰野産である。

  • 茶室

    旧井元爲三郎邸は、庭と建物は一つの如しといわれる 庭屋一如(ていおくいちにょ)の屋敷であり、名古屋は茶の湯の文化が浸透しており、茶室を持つこのような屋敷がかつては点在していた。

  • 茶室

    本茶室は江戸末期に京都で作られたものを、井元爲三郎が還暦となった頃(昭和)に移築したもの。

  • 茶室

    茶室

  • かつては茶室の奥から川が流れていた

    公式サイトによると、かつては茶室の奥から川が流れており、池泉庭園になっていたとのこと。

  • 手水鉢

    先ほどの場所から、手水鉢まで水流があったということだろう。この辺りの飛石の意匠や、手水鉢の石の組み合わせなど大胆かつ斬新なもので非凡を感じる。

  • 蹲踞

    こちらは蹲踞(つくばい)となっており、手水鉢と3つの役石があるのが分かる。蹲踞については、国指定名勝「清水園(新潟県新発田市)」の記事を参考にして欲しい。

  • 三層構造の屋根をもつ主屋

    三層構造の屋根をもつ主屋。

  • カフェ

    洋館。1階は応接室となっておりカフェとなっており、スリランカで栽培される最高級セイロンティーブランド「MLESNA TEA(ムレスナティー)」の紅茶などが頂ける。カフェのみの利用の場合は入館料は不要となっている。

  • 額縁庭園

    最後に額縁庭園を撮影して旧井元爲三郎邸をあとにする。


総評
茶室と主屋を繋ぐ導線に流れの意匠が見事である。
×特に見当たらない。


アクセス
愛知県名古屋市東区橦木町2-18
地下鉄桜通線「高岳」駅 徒歩10分

駐車場

開園時間
午前10時~午後5時

休館日:
月曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始

入園料
大人 200円
65歳以上 100円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2022-08-21 (日) 更新日 2024-09-01



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は大正(1926年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
室内からも庭園を楽しめますが、庭園を満喫するには屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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