旧堀氏庭園(和楽園)
きゅうほりしていえん(わらくえん)
旧堀氏庭園(堀庭園)は、「主庭」「楽山荘庭園」「和楽園」の3つ庭園で構成。本記事では「和楽園」を紹介。和楽園は大正4年(1915)に作庭。平成17年(2005)に国指定名勝に登録される。
3つの庭園で構成される堀庭園。本記事では大正時代に作庭された和楽園について紹介。楽山荘と主庭は旧堀氏庭園(楽山荘)の記事を参照ください。池泉には中島が造られている。石灯籠は近年おかれたものだろ。
中島は亀島のような意匠であり、石灯籠の脚の麓にある平石は亀頭石にも見えてくる。また、奥に見える傾斜地には自然の岩盤を利用した枯滝石組が組まれているとのこと。
中島には天を突くような鋭い立石は須弥山(しゅみせん)だろうか。須弥山:古代インドの宇宙観に世界の中心にそびえ立つという巨大な山
足下がおぼつかない岩場の石段を登ってみると、池泉の形状がわかる。入江には橋が架けられ、写真右手には別の池泉がみえる。
中島は高さのある護岸石組であり、力強さを感じる。また先ほどの須弥山がひときわ目立つ。
中島のある池泉の東部には四角形の池が3つある。3つめは写真では分かりにくいが、写真左手のオレンジ色の花を持つ樹木のあたりにある。この3つの池は養魚池であり、和楽園には計4つの池泉で構成されている。
養魚池には岩島が設けられているが、植栽で石の形がよく見えない。
もうひとつの岩島、こちらはモミジが植樹されているが自然に育ってきたのだろう。
堀庭園の案内図
○ | 力強い護岸石組をもつ中島が美しく、また白石川を挟んだ反対側にある楽山荘の二階客殿から眺められるのも面白い。 |
× | 岩盤周辺の植栽が豊かで枯滝石組を特定できなかった。 |