山本亭
やまもとてい
地元ゆかりのカメラ部品工場の創立者・山本栄之助翁の元自宅。大正15年から昭和5年の間に増改築を重ねて現在の姿となった山本亭。昭和63年に葛飾区が取得し、平成3年に一般公開。米国の日本庭園専門雑誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で毎年上位(2017年は3位)
柴又駅から徒歩10分ほど。僅か100円で庭園を眺めながら、寛げるのが山本亭最大の魅力。池の最も遠いエリアにあたる入江奥に滝が設けることで、庭園の奥行きの深さを演出している。
遣水に平石が架けられている。庭に降りられないが、その分に居間からの景色は美しい。
これが居間からの眺めである。朱色の毛氈(もうせん)をアクセントとした額縁庭園の基本形。(毛氈:フェルト生地の敷物)
写真では観光客がまったくいないように見えるが、取材時は土曜日ということもあり常時20人ほどは庭園を愉しんでいる。人が映り込まない一瞬を狙って撮影している。
場所柄、外国人も訪問している。こちらでは抹茶やぜんざいなどを頂くこともできる。入場料が格安なので、折角なら喫茶を愉しんでみたい。
居間から庭園を眺めるときのベストポジションのひとつに柱の前がある。柱にもたれかかりラクになれるのが最大の理由だ。
まだ存在していたんだ! 懐かしの「金鳥の蚊取り線香」
玄関の間に描かれた花菖蒲を眺めて山本亭をあとにする。
○ | 僅か100円で庭園を眺めながら休憩できる。庭園はコンパクトながら大振りの飛び石が使われインパクトがある。 |
× | 米国の日本庭園専門雑誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で毎年上位(2017年は3位)という高評価を期待すると肩すかしを喰らう。 |