竹林園
ちくりんえん
1990年に水銀を含むエリアを埋め立てられエコパーク水俣としてオープン。平成4年(1992)には竹林園が完成、その後、エコパーク水俣には恋人の聖地にも登録された。
広大な敷地をもつエコパーク水俣にある池泉回遊式庭園。芝生から池泉に向かって洲浜を造っている。洲浜(すはま)とは池泉の水を美しく魅せる技法。洲浜の最高峰は、宮内庁管轄の仙洞御所(京都)だと私は思う。
池泉東部を撮影。中島は鶴島とされており、右手の中島は熊本地震で崩れたと思われる。
鶴島を別角度から撮影。やや抽象的な表現であるが、石組に力強さを感じる。
別の中島を撮影するが、こちらは具象的に鶴の形を表現している。右の突き出た長石が鶴首石で、平面の石が羽石と考えられる。
「海辺の滝」と名付けられた巨大な滝石組。
池泉西部に亀島があり、長寿のシンボルとなる松を植樹している。
沢飛石から焦点距離135mmの望遠レンズで、亀島と滝石組「海辺の滝」を撮影。
池泉を越えて散策路を進んでいくと、細長い石を2段に並べた雌滝(めだき)にたどり着く。余り見ない技法の滝石組であり面白い。
さらに進んでいくと雄滝(おだき)へ。左右2つの滝で構成されているのがユニークであるが、特筆できる要素は少ない。竹林園は、竹林、芝生広場、日本庭園を組み合わせた広大な敷地であるあり、日本庭園としては間延びした感じがある。
竹林園の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 鶴島、亀島の造形が力強い。 |
× | 池泉部周辺以外は日本庭園としての魅力がやや弱い。 |