がんこ たちかわ茶寮(中野邸)
がんこ たちかわさりょう(なかのてい)
中野邸は養蚕業や運送業で財を成した実業家の邸宅で、昭和7年(1932)に建築された。平成28年(2016)に「がんこフードサービス」の「屋敷」シリーズとして「がんこ武蔵野 立川屋敷」がオープン。現在は「がんこ たちかわ茶寮」として運営。
全国で8ヶ所だけの和食レストラン「がんこ」の「お屋敷シリーズ」。東京では山野愛子邸(がんこ新宿)があったが、2024年6月に閉店となり関東では「がんこ たちかわ茶寮」のみとなった。
がんこの屋敷シリーズは日本庭園を無料で見学できるところが多く、こちらも自由に見学できる。
中野邸は「六間型名主住宅」と呼ばれる、居間が6間(室)ある間取りを持つ邸宅である。邸宅庭園は良質な芝で覆われ、飛石と少量の刈り込みとシンプルなものである。
巨石の沓脱石は立派なもので、沓脱石から飛石へ徐々に石が小さくなっていく意匠が良い。
庭園を一回りして、今度は来客用の玄関の横にある内玄関へ向かう。
すると枯池のようなところに、鹿苑寺庭園(金閣寺)の九山八海石を思い出すような石がある。九山八海石:古代インドの宇宙観に世界の中心にそびえ立つという巨大な須弥山があり、その須弥山を囲む九つの山と八つの海を表現した石。要は、仏が住する清らかな世界・浄土の意味を強調している。
和食オンリーのような店構えではあるが、茶寮ということもあって「お屋敷カフェ アフタヌーンティー」といったメニューも用意されていた。
○ | 落ち着いた空間で和食やアフタヌーンティーを頂きながら、邸宅庭園を楽しめる。 |
× | 特に見当たらない。 |