世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る
国指定名勝

伊江殿内庭園

いえどぅんちていえん
美しさ ★★
静寂さ ★★★
沖縄県那覇市

伊江殿内庭園の由来

琉球王国時代の華族であった伊江氏の邸宅庭園。作庭時代は不明であるが、18世紀末には既に庭園が造られていたものと考えられ、中国から来訪した册封使(さくほうし)をもてなす場所としても使われていた。1986年(昭和61年)に国指定名勝に登録された。






  • 伊江殿内庭園

    案内版が全く無い国指定名勝庭園の伊江殿内庭園。既に10年以上整備中とのことだが、一般開放される気配はまったくない。フェンス越しにしか観賞できず玄人向けの庭園だ。本庭園は琉球石灰岩の岩盤を彫って造っており、手前は池泉だったとのこと。また本庭園の特徴は石積みアーチ橋で全部で3ヶ所あり、左手からみていく。

  • 石積みアーチ橋

    左手に2本の石積みアーチ橋があり、表面に凹凸がある石琉球石灰岩を用いている。石琉球石灰岩は中国の庭園で必ずみられる太湖石(たいこせき)と類似しており、中国の影響を色濃く残す日本庭園ともいえる。太湖石については、中国四名園の首位に君臨する拙政園(せっせいえん)の記事を参考にして欲しい。

  • アーチ橋

    石積みアーチ橋を望遠レンズで撮影。研究論文では石積みアーチ構造の安定性の低下が懸念されているとのこと。

  • 琉球石灰岩の岩盤

    続いて右手を観察。まずは石積みアーチ橋の上部を撮影。伊江殿内庭園は琉球石灰岩の岩盤を彫って造っているが、文化庁の解説を読まなければ、斜面に沿って石を並べた集団石組と勘違いしてしまう。


総評
琉球石灰岩の岩盤を削って集団石組のような庭園を作庭した技術力に驚く。
×整備がなかなか進まず、現地に解説もないため折角の名勝庭園が活かされておずら勿体ない。


アクセス
沖縄県那覇市首里当蔵町2丁目
ゆいレール「首里」駅 徒歩8分

駐車場

開園時間
常時開放

入園料
無料

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2023-04-28 (金) 更新日 2023-05-03



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は江戸時代です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
いいえ。屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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