柏の葉公園 日本庭園
かしわのはこうえん にほんていえん
柏飛行場で跡地に平成11年(1999)に完成した県立公園であり、茶室を備えた日本庭園がある。
野球場からバーベキュー場まで完備する広大な柏の葉公園。その一角に池泉回遊式庭園があるが、訪問時は草木が伸びており整備が行き届いていなかった。また地割りも単調であり、日本庭園としての完成度は大味といえよう。
そのなかで、水際を美しく魅せる技法の洲浜に岬灯籠を据えているのは注目できるポイントである。このような構図は日本庭園の最高峰とわれる京都の桂離宮を摸したものにようにみえる。
苑路を散策すると、芝生と遣水(やりみず)が美しいポイントがあった。こちらは茶室「松柏亭」である。
茶室「松柏亭」へ。茶室は予約制で入室できなかったが、立礼席(りゅうれいせき)で手軽な料金で抹茶をいただけるようになっていた。立礼席とは、座敷ではなく椅子に腰掛けるスタイルで、目の前でお茶を点てるではなく、別部屋で点てたお茶を気軽に楽しめるという意味である。
小さな露地もあり、飛石と延段で苑路が設けられている。
月見台と遣水。広い川幅の遣水の川底には、小さな栗石が敷かれ涼を感じさせる。
冷たい抹茶をいただく。200円というお手軽さに驚く。
内露地は枯山水になっている。ただこれ以上先には立ち入り禁止で、この角度でしか観賞できない。正面から枯山水を楽しむには茶室を予約する必要がある。
○ | 立礼席(りゅうれいせき)ながらも、200円から抹茶をいただける手軽さが嬉しい。 |
× | 日本庭園自体は特筆できる要素が少ない。 |