ウエスティン都ホテル京都は明治時代(1890年)に遊園「吉水園」として創業した老舗ホテル。敷地内には葵殿庭園と佳水園庭園がある。本記事で紹介する佳水園庭園は、大正14年(1925)に無鄰菴(むりんあん)などを手掛けた7代目・小川治兵衛(おがわ じへえ)の息子となる8代目・小川白楊(はくよう)によって作庭。中庭は数寄屋風別館「佳水園」が竣工時に昭和34年(1959)に作庭。数寄屋風別館「佳水園」は2020年に全面リニューアル。
ウエスティン都ホテル京都には葵殿庭園と佳水園庭園があり、本記事で紹介する佳水園庭園は、2020年7月にリニューアルで最上級施設となった別館「佳水園」に隣接した庭園。巨大な自然岩盤と、琵琶湖疏水の水を引き入れた緩やかな流れを設けた池泉観賞式庭園である。
佳水園庭園は7階にあり、エレベータで7階にあがり「佳水園」の案内に従った進む。すると屋外に出られる自動ドアがあり、そこを山側に進んでいくと入口に到着。
自然岩盤には滝石組も造られている。
佳水園庭園と白砂敷きの中庭はひと続きになっている、こちらの中庭は数寄屋風別館「佳水園」を設計した建築家・村野藤吾にってデザインされ、醍醐寺 三宝院庭園を模して造られた。
格式高い佳水園からは中庭をぐるっと見渡せる。カーペットは格調高い色彩とされる紫で統一。
中庭と佳水園を眺める。
佳水園庭園は、宿泊者でなくとも見学可能である。私はフロントの方に一声掛けたところ、詳しい説明までして下さった。ラグジュアアリーホテルの余裕ともてなしを感じた。
佳水園南側の入口には飛石があり、段差と飛石の連続性が美しい。
7階には屋上庭園もあり、京都市内を見渡せて気持ち良い。
屋上庭園から佳水園を眺める。ウエスティン都ホテル京都の奥に、このような純和風の客室があるとは外見からは想像も付かない。
佳水園庭園と葵殿庭園の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 自然岩盤を活かしたダイナミックな池泉観賞式庭園を、格式ある落ち着いた空間で楽しめる。また屋上庭園からの眺めも美しく立ち寄りたい。 |
× | 特に見当たらない。 |