九品仏 浄真寺
くほんぶつ じょうしんじ
奥沢城の城跡に江戸時代の名主(みょうしゅ)が寺地として請い受け、1678年、僧侶・珂碩(かせき)が九品山 浄真寺を開山。浄土宗の寺であり、山号(さんごう)は九品山。(名主:村役人、山号:仏教の寺院に付ける称号)
東急大井町線の九品仏駅から徒歩3分に、こんな風格漂う寺院がある。漆黒の仁王門と紅葉がよく映えますね。
浄真寺では本堂から庭園を眺めよう。まずは枯山水。都心では比較的広めの枯山水であり、中央の石から発生する波紋を表現した砂紋が美しい。中央の象徴的な石と、脇を固める石が直線に配列されバランスが良い。
右手に都天然記念物であるイチョウがそびえ立つ。枯山水に落葉する様子が風流ですね。
枯山水と仁王門を望む。枯山水の白を中心に深緑、赤、黄、黒色と彩り豊か。
額縁庭園でみる枯山水。人の出入りが激しいため、5分ほど待ってようやく1枚ゲット。ちなみに1月の土曜日訪れると、このスペースは立ち入りできないようになっていた。紅葉シーズンのみの開放と考えられる。
本堂を中心に枯山水の反対側には池泉庭園が広がる。緩やかな起伏が与えられ心地よい。
こちらも額縁庭園を撮影してみました。枯山水側よりも少し人が少なく撮影しやすいかな。同じく、こちらも紅葉シーズンのみの開放と考えられる。
お気に入りの一枚。額縁庭園とカップルをとらえる。スタイリッシュに光景を愉しめる額縁庭園に、曲線美を持つ人間のシルエットが暖かみを演出。うーん。いいですね!
○ | 枯山水と池泉庭園をひとつの本堂から眺められるのは珍しい。無料というのも嬉しい。 |
× | 紅葉シーズンは都心だけあり流石に人出があり落ち着かない一面がある。 |