目白庭園
めじろていえん
公立学校共済組合住宅跡地に平成2年(1990)に開園した豊島区立の庭園。文京区の肥後細川庭園などを管理運営する西武造園が豊島区より委託を受けて管理。作庭は伊藤邦衛(くにえ)であり、名古屋の徳川園などの庭園作庭に携わっている。
桜の時期に訪問。表門をくぐると圧巻のシダレザクラが迎えてくれる。花見シーズンということもあり夕方でも10人ほどの方が公園を散策していた。
立派な3段落ちの滝石組。通常は水が流れているのだが、訪問日はポンプの故障により枯れ滝となっていた。ある意味、貴重な1枚ともいえるかな?
池を渡るために設けられた飛び石。これを沢飛石と呼ぶ。滝から沢飛石までが目白庭園でもっとも日本庭園らしさを感じられるゾーンである。
シダレザクラ越しに池泉に設けられた六角浮き見堂を眺める。よく見ると護岸に添えられた石組も巨石である。
六角浮き見堂とからシダレザクラ、その右手に京都の北山杉を使用した数奇屋建築「赤鳥庵」が見える。事前予約(有料)で座敷を利用できる。
目白庭園マップ(パンフレットより引用) [ 案内図を拡大する ]
○ | 当日は滝に水が流れていなかったが、都内では立派な滝石組である。また、その滝組を間近でみられるのも良い。全体的に巨石を使い石に注目して散策するといいだろう。 |
× | 庭園面積が860坪ほどあるが、芝生広場と立ち入りできない築山が敷地面積の1/3ほど占め、回遊できる散策路が短く消化不良を起こす。 |