上杉記念館 庭園
うえすぎきねんかん ていえん
上杉記念館は出羽国米沢藩の最後となる13代藩主・上杉 茂憲(もちのり)の本邸として、明治29年(1896)に竣工された。大正時代に焼失するが、6年後の大正14年(1925年)に再建される。現在では郷土料理を楽しめるレストランとなっているが、建物内も庭園も開放されている。また、米沢三名園のひとつとされる。
いくつもの出島で複雑な汀をもつ池泉。
護岸は汀に沿って木を縦に並べた杭列護岸がメインとなっている。
護岸に沿って不規則に岩島を配置することで、景に変化を設けている。
浜離宮恩賜庭園を模していると記載されているが、その様子はうかがえない。本庭園と同じく米沢三名園のひとつである法泉寺庭園は天龍寺を模した庭園とされるが、こちらも類似点が見つからない。
芝庭に座って庭園や建築を観賞できるスペースがあるのが良い。
四阿越しに庭園を撮影。
こちらでは庭園越しに上杉記念館を眺めるのが美しい。
案内図をみると池泉の形状がよく分かる。なお、上杉記念館にも中庭があり枯山水がある。営業時間であれば自由に見学できることを本記事作成時に知ったため写真がありません。完全にレストラン領域だと思っており、下調べ不足でした。
○ | 芝庭越しに眺める上杉記念館が写真映えする。 |
× | 汀沿いに回遊できる苑路があれば、歩を進める毎に景観が変わり、かつ池泉越しに上杉記念館を眺められ、本庭園の魅力をもっと引き出せるだろう。 |