皇居東御苑 二の丸庭園
こうきょひがしぎょえん にのまるていえん
宮内庁管轄となる約6万坪の庭園。皇居は、かつて徳川幕府の江戸城であり、明治元年に皇居となった。江戸城であった頃は、徳川家の茶道指南役でもあり庭園デザイナーでもある小堀遠州による庭園があったとされる。江戸末期に消失するが、昭和43年(1968)に皇居東御苑の整備ともに庭園が改めて造られた。
皇居東御苑には広大な日本庭園があり、ツツジ(5月)や花菖蒲(6月)が開花する時期に多くの観光客で賑わう。竹橋駅から平川門経由で7分ほどで到着。私は北の丸公園 第一駐車場に車を停めたが、十分なキャパがあり大きなイベントがなければ満車になることはないだろう。
広大な庭園ではあるが、古庭園としての魅力は池泉西部となる。池泉の水を美しく魅せる技法である洲浜(すはま)は、規模は大きく違うが京都御所にある仙洞御所を思い出すような意匠である。
洲浜には雪見石灯籠、岬には青石を据えている。個人的には岬には岬灯籠を配置したほうがバランス良く感じると思う。
池泉南部の汀(みぎわ)を撮影。美しい曲線美であるが、水際の玉石はコンクリートで固めているのが少々残念。
高台から池泉を見下ろす。この光景はとても美しく、池泉手前の護岸石組も見事であることが分かる。
高台を下り、再び池泉西部の北側から撮影。
明治45年に再建された茶室「諏訪の茶屋」を、昭和43年(1968)に皇居東御苑の整備時に現在地へ移築。内部の見学はできない。
二の丸庭園を離れ、案内板をみて気になっていた展望台へ向かう。丸の内の高層ビルが建ち並ぶ。夜景もみてみたいものだが、決して叶わない夢だろう。
皇居案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 仙洞御所を思わせるような美しい洲浜。 |
× | 古庭園としての魅力はごく限られた場所になる。 |