【本記事は栗林公園の和船に特化した記事です】室町時代の高松城主・生駒氏の家臣、佐藤志摩介(さとうしまのすけ)が、隠居時に仏教信仰の為の作庭したのが始まりと言われる。名勝庭園で唯一「池泉舟遊式庭園」を楽しめる栗林公園の和船は、2012年(平成24年)7月より運航が開始されている。
【栗林公園の通常記事はこちらです】池泉庭園には「鑑賞式」「回遊式」「舟遊式」の鑑賞方式があるが、名勝庭園で唯一「池泉舟遊式」を楽しめるのが栗林公園。(名勝でなければ、南楽園(愛媛県宇和島市)が手漕ぎボートで鑑賞できる)。ネットで事前予約でき、乗船30分前に現地で料金を支払う仕組みになっている。空きがあれば当日予約もできるが、紅葉シーズンは当日券は完売つづきのためご注意を。写真は船乗り場であり、先着順に先頭から乗船するようになっている。
栗林公園のメインとなる南湖をゆっくり30分かけて周遊。船頭による解説付きでとても分かりやすい。ちなみに通常は6名乗船であるが、貸し切りも可能となっており、貸し切りの場合は1時間利用できる。
和船から長さ17.5mの偃月橋(えんげつきょう)を見上げる。
真柏(シンパク)や赤松を配した天女嶋(てんにょとう)。見応えある島で写真で詳しく説明していこう。
和船の解説で初めて知ったのですが、天女嶋は不老不死をイメージしており、鶴と亀に見立てられている造形物がある。
図解すると松を鶴、石を亀に見立てているのである。
亀石を別角度から撮影する。和船に乗船したときには、ぜひ注目してほしい。
不老不死の秘薬を持つ仙人が住むとされるの蓬莱島は、栗林公園では仙磯(せんぎ)と呼ばれる岩島である。岩だけでどこまでも続く壮麗な山並みを表現しており、和船でのみ詳細が分かる見逃せないポイントだ。
掬月亭と根上り五葉松。
栗林公園には多くの松があるが、五葉松は実はこの1本だけであり、根が土よりも1m以上も上がった状態になっている。推定200年余りとされ、盆栽が成長したと伝えられる巨木である。
再び「天女嶋(てんにょとう)」。南湖には3つの島があり蓬莱式庭園における三神仙島(蓬莱、方丈、瀛洲(えいしゅう))に見立て、天女嶋は蓬莱島に相当する。正面の巨石は安山岩の立石を中心として石組であり、蓬莱島の正面にこのような扁平な立石を配する手法は、小石川後楽園の蓬莱島の徳大寺石や、鹿苑寺庭園(金閣寺)の葦原島(あしはらじま)の三尊石などで同様の意匠が見られる。
安山岩の立石を横から撮影すると、このような板石になっていることが分かりやすい。
紅葉島とも呼ばれる楓嶼(ふうしょ)の奇岩。
和船のルート [ 案内図を拡大する ]
| ○ | 池泉舟遊式庭園を味わえる日本唯一の名勝庭園であり、解説付きで分かりやすく、栗林公園にいくのであれば、ぜひ予約して体験してみて欲しい。 |
| × | 特に見当たらない。 |