島原市 武家屋敷
しまばらし ぶけやしき
関ヶ原の戦いで徳川家康に功績を認められた島原藩初代藩主・松倉 重政(しげまさ)が、島原城を築城したときに下級武士の住まう場所として造られた屋敷町。いくつかの武家屋敷が公開されており山本邸のみ庭園がみられる。また山本邸に隣接した休憩所に近代庭園が造られている。
島原武家屋敷には島原藩徒士の屋敷が残され、いくつかが公開されている。石組のある庭園は山本邸のみであり屋敷から見学できる。庭園は2ヶ所あり生け垣で区切られていた。こちらは石垣の手前にいくつかの石を配したシンプルなものである。
隣の庭園は枯山水様式であり、やや高めの生け垣で囲まれている。
額縁庭園を撮影。
2月に訪問したこともあり、雛人形が飾られていた。2月に庭園巡りをすると書院に雛人形が飾られていることが多く、福岡県柳川市の国指定名勝「旧戸島家住宅」や静岡県袋井市の可睡齋(かすいさい)では日本最大級のひな壇を見学できる。
当時から残る石垣。また湧き水が豊富な島原市では、武家屋敷街に水路も残り水は極めて美しい。この水を活かした庭園としてお薦めしたいのが、湧水庭園 四明荘。ここから車で5分ほどの距離なので、併せて訪問したい島原市の観光名所だ。
山本邸の隣には休憩所があり、池泉庭園が見られる。こちらは近代作庭された庭園であり、水車は島原工業高校によって製作された。
滝石組、中島、沢飛石、切石橋などコンパクトに纏まった池泉回遊式庭園である。
篠塚邸越しに雲仙岳を望む。武家屋敷の散策はどこか心落くものがあり、いつか武家屋敷巡りもしてみたいと思った。ちなみに篠塚邸の隣の屋敷は「島原市武家屋敷お試し住宅」となっており、島原市への移住を検討している人が無料で宿泊体験できる。このような場所にお試し住宅あるなんて素敵ですね。
○ | 美しい水路や雲仙岳を眺めながら武家屋敷を散策しつつ気軽に庭園を見学できる。 |
× | 庭園主体ではないため、庭園自体の魅力は薄い。 |