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蓬莱山に向かう舟石の美しい枯山水
枯山水
庭園面積 80坪 (小規模)
作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和
玉林寺の由来
玉林寺は室町初期(1339年)に創建した臨済宗建長寺派の寺院である。庭園の作庭時期は平成後半である。
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大多摩観光連盟の公式サイトで紹介されていた玉林寺。東京には本格的な枯山水は青梅の玉堂美術館ぐらいと思っていたが、あきる野市にも存在した。お寺の方に伺ったところ、10年以上前に石屋より石の寄付をきっかけに造園したのこと。
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近年作庭された枯山水としては、実に優美で造形が見事である。まずは舟石が蓬莱山に向かう姿が描かれており、3つ直線的に岩島を配置して、まるで夜泊石のようである。夜泊石とは蓬莱へ向かう集団船(宝舟ともいう)が、夜のうちに船溜まりに停泊している姿を抽象的に表現したものといわれる。代表的な庭園としては、山口県の宗隣寺 龍心庭や、和歌山の養翠園が挙げられる。
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玉林寺のハイライトである、三尊石風に組まれた蓬莱山と、自然石による石橋である。石橋は2石の交わる部分を岩島が支え、別角度から眺めると僅かに石に切り込みを入れることでバランスが保たれている。これにより正面から眺めると絶妙なバランスで作られた石橋に見えるのだ。
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茶室に繋がる延段付近から枯山水を眺める。実に美しく整備されている。
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勾配のゆるやかな低い築山である野筋には杉苔を張っている。訪問時は苔の張替タイミングであり、メンテナンスもきちんと行われていることがわかる。
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。余談ではあるが、枯山水には前期式と後期式に分かれる。前期式とは庭園のなかの一部に配置する石組であり平安式枯山水とも呼ぶ。前期式枯山水の代表例は京都の西芳寺(苔寺)がある。一方、京都の龍安寺 石庭や光明院 波心庭などでみるような白砂や苔のある枯山水は後期式枯山水とも呼ぶ。
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週末に参拝させて頂いたが、訪問者は2組だけの静かな寺院である。近くを通ることがあれば、また立ち寄りたいと思った。
総評
○ | 蓬莱山に向かっていく入舟(舟石)の様子が美しい。都内の枯山水としては、実に見事なものだろう。 |
× | 特に見当たらない。 |
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アクセス
東京都あきる野市五日市926
JR「武蔵五日市」駅 徒歩17分、あきる野ICから車で約15分
駐車場
有り(無料)
開園時間
日中
入園料
無料
地図
訪問日 2019-06-01 (土) 更新日 2021-10-09
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よくある質問
- いつごろ作庭された庭園ですか。
- 作庭時期は平成です。
- 雨でも濡れずに楽しめますか。
- いいえ。屋外を回遊する必要があります。
- 抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
- 残念ながら、ありません。